共同宣教司牧ニュース36号


「葬儀等( 弔問から埋葬 )への信徒の関わり方」

講座参加のお二人に感想をお寄せいただきました。



三島教会 村山聡子

 

主の平和
今年度、三島教会墓地委員を長年ご奉仕くださった方から引継ぎ、また主任司祭も交代されたことから、司祭不在時の祭儀や遺族への寄り添い方などを計3回の講座で伺いました。
今回受講して、「葬儀」とは人が地上でのかかわりが終わったことを公に告知する場であるということ、そこでは故人の永遠の安息を祈るとともに遺族の悲しみをやわらげ、また遺族と共同体、故人とかかわりのあった人々が一堂に集まり、キリストとともに神のうちに生きる永遠の命への希望のメッセージを受け取る場であるということを学びました。
受講前は司祭不在の儀式について若干抵抗感があったのですが、ローマ・ミサ典礼書規範版に『ミサを除いて助祭または信徒も司式することができる。とくに故人宅および墓地での個人への表敬、通夜、告別、火葬場での祈り、埋葬の祈り、命日祭の祈りは、信徒によって行われるよう勧められる』とあるのを知り、積極的にかかわっていくべきと考えを改めました。共同体の兄弟姉妹である故人やご遺族が神の愛を感じ慰められるよう、主任司祭のお導きのもと信徒の皆さんと考えてまいりたいと思います。

受講前は司祭不在の儀式について若干抵抗感があったのですが、ローマ・ミサ典礼書規範版に『ミサを除いて助祭または信徒も司式することができる。とくに故人宅および墓地での個人への表敬、通夜、告別、火葬場での祈り、埋葬の祈り、命日祭の祈りは、信徒によって行われるよう勧められる』とあるのを知り、積極的にかかわっていくべきと考えを改めました。共同体の兄弟姉妹である故人やご遺族が神の愛を感じ慰められるよう、主任司祭のお導きのもと信徒の皆さんと考えてまいりたいと思います。
大変実りのある講座を受講できましたこと、講師の川辺様をはじめ共同宣教司牧サポートチームの皆様に感謝申し上げます。


T.S

 

葬儀係を引き継ぐため、今回参加させていただいた講習会では、地上での生活を終えられたひとりの方を見送るための教会の儀式の在り方、信徒がミサ以外の場でどのような形で関わる事が出来るのか、場面を想定しながら丁寧な説明を受けました。
私の所属する教会では、突然の連絡にも必ず対応できるように、教会は葬儀係と協力し、同時に葬儀社とも連携して、遺族も交えて葬儀を執り行う体制が出来上がっている事を知らされました。
限られた時間の中で、儀式の進行だけに心を奪われそうですが、今回教えていただいた、教会の葬儀が、故人も遺族も参列者皆が、同じキリストの復活の生命にも結ばれているというメッセージが、儀式全体の根幹にあることを心に留めて、関わって行こうと思っています。

遺族にとっては、家族との別れは喪失感でしかない希望がない、悲しみ、葬儀の中では中々死の先に復活があるとは考えられない。葬儀社の進行で儀式的に終えてしまうのではなく、送る者が、今悲しみのどん底にいる方に対して、代わって神への願いを込めて祈り届ける役目があるのだと心から、葬儀を手伝う者の重要性を認識した。
儀式としてだけでなく、死を通してその先に永遠の希望を持ちながら関わることの大切さを実感しました。

 


信徒・修道者・司祭がともに信仰を分かち合う交流会報告 2022.12.10 於藤が丘教会

信仰の喜びを分かち合う
~神さまがくださった喜びとは(個人として、共同体として)~

 

「今から後、いつの世の人も わたしを幸いな者と言うでしょう(ルカ1:48b)」‥『教会の祈り』の晩課で毎回唱えられる、「マリアの賛歌」です。ここを読むたびに、神さまの目から見た「幸い」が、わたしたちのとらえるこの世的な幸福とは違う、という事をかみしめます。それは必ずしもわたしたちにとって都合の良いこととは限りませんし、場合によってはいたみを伴うものでもあるでしょう。しかしその「喜び」があるからこそ、わたしたちは与えられた信仰を伝えることができる、と感じてもいます。個人として、そして共同体として、「信仰の喜び」とは何か。三者の集いの中で、それを共に分かち合うことができれば、と思います。(三者交流会ご案内より)
ウィズコロナ3回目となる交流会は、33名(信徒27人修道者4人司祭2人)の参加を得て行われました。
オリエンテーションののち、グループに分かれ、90分間の分かち合いの時間を持ちました。

皆でささげたミサでは山上の説教(マタイ5章)が読まれ、チームメンバーのマリオ師による説教は、現実の生活、社会における真福八端に触れられ、「現代は昔のような迫害はないかもしれないが、相変わらずイエスに従うことは難しい。私たちはイエスによってしか真の喜びを得ることができないことを知っている。今日、イエス様が示された喜びと私たちの考える(ところの)喜びを得る方法が同じか、改めて確認しましょう。今日のミサで私たちはイエス様からの喜びをいただくことができ、周りの人と分かち合うことができるように聖母のお取次ぎを願いましょう。」と締めくくられました。


共同祈願は分かち合いのグループごとに捧げられました。

 
いつもともに歩んでくださる神さまへの感謝のうちに祈ります。個人としての喜びを共同体としての喜びに繋げていくことができますように。

 
この世を去った方々の霊魂のために祈ります。天のお父さま、この世での使命を果たされた兄弟姉妹をあたたかく受け入れ、永遠の命のよろこびの中にお迎え下さい。

 
主よ。今日この集まりに参加できたことに感謝いたします。人とのつながり、出会い、こだわりからの解放などの分かち合いを通して神様からの恵みの豊かさを感じられるように
なりました。この喜びを更に周りの人と分かち合っていけますように。

 
感染症対策に伴う行動制限や、ウクライナ戦争によって分断された人々が、お互いの価値観の違いを認め合い、すべての人々と神様を共に賛美できますように。

 
子供やその親の世代や若い人たちが教会を通じてより多くの信仰のよろこびを分かち合うことができますように。

 
今日ここに集まることが出来たことを感謝します。これからも様々な出会いと交わりの中でお互いの信仰を育み合っていけますように。

ご参加のお二人に感想をお寄せいただきました。


静岡東部地区 聖心会 渡邊逸子

 

一人の大人として分かち合いに参加したことは今回が初めてだったとおもいます。新鮮な経験でした。対等な立場で素直な気持ちで分かち合いをさせていただきました。「修道者」の一人として参加したわけですが、このチャンスは私個人にとりまして今後の信仰生活、修道生活を明るく前向きに歩むことができる「導き」を頂いたように感じました。
グループでの分かち合いを振り返りますと、私はひとりでないのだと感じていたと思います。不思議です。初めてお会いした方々とのグループでしたのにお一人おひとりの分かち合いを聴きながら繋がりを感じて、親しく思いました。コーディネーターの進行、そのご尽力も大きいと思います。また、年齢構成が豊かだったことにも助けられました。また、メンバーシップも感じました。
初めて参加した私はこの会のこれまでの歩み、積み重ねてきた厚みを強く感じたようです。そして、日常生活の信仰の分かち合いの大切さを痛感しました。企画・運営に携わってくださったチームの皆様に感謝いたしております。参加させて頂きまして、本当にどうもありがとうございました。


原宿教会信徒 鈴木明子

 

今年のテーマは「信仰の喜びを分かち合う~神様がくださった喜びとは(個人として、共同体として)~」
交流会参加も藤が丘教会訪問も初めての事でした。秋日和の穏やかな日で、藤が丘駅からの坂道をカサコソと落ち葉を踏みしめながら登って着いた教会は、ステンドグラスからの光が暖かく差し込み、神様が祝福してくださっているようでした。
始めに自己紹介、その後5~6人が1グループの6グループに分かれて「分かち合い」、「ミサ」の順にすすめられました。
初めて出会う神父様、シスター、他教会の信徒の方々との分かち合いでしたが、共通の杖を持っている仲間、主が共にいて下さるという安心感でそれぞれが個人で、共同体で、社会で悩んでいること、苦しんでいたこと、嬉しいことなど心を開いて分かち合うことが出来ました。分かち合うなかでそれぞれが主からいただいた「賜物」に気付き、おたがいに喜び合えたことが何よりのプレゼントだったと思います。
いつもの所属教会での狭い範囲の交わりから一歩踏み出して、視野が広がり、心の間口も広がった感じがしました。
続いて行われたミサの第一朗読 (テサロニケ5-16~22)の
「いつも喜んでいなさい 絶えず祈りなさい・・・・・・・すべてを吟味して、良いものを大事にしなさい」
交流会の締めくくりとしていっそう心に沁みる言葉となりました。

同伴講座のフォローアップが行われました

3期目の講座が終了し、今回初めてフォローアップを開催しました。
1期目2期目の講座終了者を対象に、人数や開催場所の関係から2回に分けての開催になりました。
10月15日土曜日 原宿教会めぐみの家にて行われました。今回参加された方々は、コロナ感染拡大前に受講されました。
コロナ禍の中での同伴、講座担当スタッフにとっても初めてのフォローアップでしたが、集い分かち合うことの大切さを改めて感じた日でした。
次回は2月18日土曜日 大船教会にて行われます。スタッフ一同準備してお待ちしています。 講座スタッフ 山崎清美

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