祝 司祭叙階 2022年3月21日
アウグスティヌス 水上健次神父様
梅村司教様のご挨拶(要旨):水上新司祭は50歳で神学校に入学しました。大変なご苦労があったと思います。それまでは山手教会の信者として教会委員長やバザー委員長を務め、よく働いてくださいました。社会や小教区での経験から、神学校ではリーダーシップの取り方が巧みだったと聞いています。しかし、自分より年齢の低い神学生を下に見ることなく、寄り添って良き相談相手になっていたようです。これからも、大勢の人を巻き込みながら教会の使命を果たしていかれることを望んでいます。来年のシノドスのテーマは、「共に歩む教会」ですが、これは横浜教区のモットー「交わりとしての教会を目指して」のもとで20年前から進められてきたことです。教会の使命である「宣教」を果たすために、三者(信徒・修道者・司祭)の協働が求められています。信徒として活躍された水上師には、「信徒の立場から」を特に心に留め、様々な課題に取り組んでいただきたい。そして同時に司祭団との交わりを大切に、司祭団の一員として、共に歩んでいただきたいと思います。
水上新司祭のご挨拶「神学校の6年間、『学び』しかなかったように、司祭召命、叙階式を迎えるにあたっては『感謝』しかありません。この場をお借りして皆さんに感謝をお伝えします。まだキリストに出会っていない方に福音を伝えるのがわたくしの使命だと思っています。今日は私の司祭としての第一歩です。これから死ぬまで司祭職を全うできるように、皆さんお祈りください。わたくしも皆さんのためにお祈りします。
コロナ禍の叙階式準備 山手教会信徒 太田康子
2022年3月21日、山手教会に於いてアウグスティヌス水上健次助祭の司祭叙階式が行われました。
昨年の4月25日に助祭叙階式が行われてから1年間、どんなに皆で楽しみに待っていたことでしょう。コロナ禍の中、新司祭誕生に向けて皆で準備することは、希望に向かって共に歩むというすばらしい時をいただいたと感謝しています。
準備委員会は、水上師とボーイスカウト、バザー委員長などを通してずっと親交のある関利定氏を委員長として前年10月に立ち上げました。
幸い山手教会には、昨年叙階された西村英樹師が助任でいらっしゃいますので、まずどのように準備し動いたらいいのかお聞きしアドバイスいただきました。11月に、西村師の叙階式が行われた鷺沼教会に伺いましたが、ご親切に色々と教えていただき本当に助かりました。
その1週間後に主任司祭の鈴木真師と準備委員5名と打ち合わせ、12月1日には教区事務局長の保久要師にお願いして事前の心構えを伺いました。準備内容のこと、また、山手教会信徒だけではなく第3地区で協力して準備するようにということを教えていただきました。
但し、正式発表までは水面下で動くようにとのことでしたので、その兼ね合いが難しく感じました。
候補日、場所、案内状、記録、典礼、出席者のことなど、正式発表からの準備では間に合わないので、少しずつ決めていきました。
本来であればいろいろな役割を地区で分担することで、各地区が各々我がこととして感じていただけことと思いますが、残念ながらコロナ禍の影響でそれがかなわず、聖書朗読のみお願いいたしました。
信徒の参加は人数に限りがあるので、ライブ配信も毎週のミサで配信担当の信徒にお願いしました。これまでの叙階式後には、たくさんの方たちが集い祝賀会を開催していましたが、今回はお持ち帰りいただくお茶とお菓子に決めました。
1月の正式発表後からは具体的に案内状印刷や発送準備、そして封筒に貼る切手は山手教会聖堂の写真を切手に作成し、楽しみながら準備いたしました。水上師からは「奉仕は楽しく」と身をもって教えていただきましたから。
他の方より遅い神学校入学でしたが、ご家族のご理解と皆さんの祈りに支えられ叙階された水上師。天国の飯野雅彦師や山手教会の諸先輩方が、これからも支えて下さることでしょう。
水上神父様、輝く笑顔で私たちを導いてください。全てのお恵みに感謝し、これからも横浜教区から多くの召命が生まれることをお祈りします。
新司祭の生活 第3地区 司祭 水上健次
皆様のお祈りに支えられ、3月21日に司祭叙階のお恵みを頂いてから、早や4ヶ月が経ちました。今回は新司祭としての暮らしについて皆さまにお伝えしようと思います。
現在は、保土ヶ谷教会の司祭館で一人暮らしを始めています。神学院では集団での共同生活をしていましたが、この春からは、時間配分を自分で決める生活に変わりました。神学院に入る前は独身生活が長かったものですから、身の周りのことは一通りできるつもりですが、有難いことに月に何度かは、執務室・自室・洗面所・台所の清掃を信徒の皆さんに行って頂いております。司祭館は保土ヶ谷教会の皆様のものですので、維持管理をしながら大切に使わせて頂いております。
保土ヶ谷での一日は、隣の広い公園で行うラジオ体操から始まります。これについては着任早々、地域の自治会長さんが尋ねて来られて、自主参加を呼びかけられたものです。4月から始めて毎日(主日の朝も)欠かさず出席しており、雨の日には時間に合わせて自分の部屋で行うほどに、今では生活のリズムになっています。公園より戻ってきてから身支度を整えて、朝の祈りとミサを捧げます。洗濯と朝食を済ませ、9時に執務室に入ります。午後は来客や会議・病者訪問のために時間をとっています。
私は食べることが好きなので、自分の好きな料理なら得意です。一番力を入れているのは朝食ですね。前の晩から何を食べようかと考えるのは幸せな時間です。毎日の祈りは「教会の祈り」を生活のリズムの中に組み込んでいます。主日が近づく木曜日頃から説教の準備に入ります。何度も繰り返し福音を読んで黙想します。一番時間をかけたいところですね。既にご葬儀と納骨式そして結婚式も何件か行いました。先日の結婚式では、式後に新郎さんから、「初めての結婚式だと信者さんから聞きました。堂々とされていたので全く気が付きませんでしたよ」。と云われたものです。結婚式の中では、とにかく名前だけは間違わず、無事に式が成立することだけを考えて司式をしていました。
信徒として、また司祭として一番大切なのは感謝の祭儀です。信徒の皆さんを前にミサ司式をするのは大いなる喜びですが、同時に責任の重大さを感じています。感謝の祭儀ですので、奉仕をして下さる皆様とともに、喜びの中でミサを捧げることができるよう、香部屋ではいつも聖霊に助けを求めています。これからもどうぞよろしくお願い致します。
主イエスよ、来てください。(黙示録22.20)