共同宣教司牧ニュース 33号

共同宣教司牧サポートチーム神奈川 2021. 6. 29 発行

受け入れること

第5地区戸塚教会信徒・サポートチームメンバー 櫻井博成

この稿を悩んでいる今、福島県に単身赴任と なって2年半が経っています。浜通り(福島県の太平洋沿いの地域です)の双葉郡にある2年半前の居所は、まだ帰還困難区域で四輪車でしか移動できない地域でした。今では散歩もできる環境となり、町役場や住宅、商業施設なども立ち並ぶようになっています。

当時は公共交通機関がないため、生活するために自動車を購入しました。高い買い物でしたが、それでようやく日曜日にミサに行くことができるようになりました。当初は、50㎞南のいわき教会に通いましたが、それより近い、40㎞北の原町教会に通うようになりました。この教会は、復興支援・カリタス南相馬と同じ場所にあります。
いわき教会に通っている間に、勿来(なこそ)教会が閉堂になりました。勿来の信者さんたちは、ミサに与りに 遠く いわきまでこなければならなくなりました。
原町の教会も、コロナ禍対策のため人数を少なくしています(そのためにミサを2回に!)。ミサの参列者は15人程度で、平均年齢もぐっと高めです。

このような状況における共同宣教司牧とは何なのか・何をすればよいのか・何ができるのか、そんなことを考えたりしました。
原町教会は100歳になります。10年前の大地震の影響がまだ残っており、今年、天井や壁などを修理しました。少ない信徒でその費用を捻出するのは大変です。写真は2月の主日のミサです(司式:幸田司教様)。規模がお分かりになると思います。共同宣教司牧というより共同経営で教会を維持させていくことに迫られているのかもしれません。でも、つらい・暗い感じは受けません。
皆さん顔見知りで、関わりをとても大切にしている印象を受けています。最初に教会に行ったとき、ミサが始まる前に先唱の方(教会委員長だと後で知りました)が、「きょうは新しい方がお見えですから自己紹介して頂きましょう」と言われ、自分を見ているので慌てて挨拶しましたが、迎え入れて頂いた実感が大きく湧きました。その日は、カリタスでお昼にも誘って頂きました。

原町の皆さん、とても丁寧な方、明るい方です。話しかけられると「受け入れられてる」って感じます。これは、同じカトリックの信者同士だからかもしれませんが、教会に初めて来られた方・未洗者の方も同じように感じるのだろうと思います。自ら外へ行けなくても、これも“宣教”なのだと思いました。
厳しい状況もありのままに受け入れ、やれることをやる、できることをする、そうして教会を守る。教会は建物ですが、ご聖体がいつもいる、信徒の使命・宣教の源です。原町教会の人たちはそうして共同宣教司牧を実践しているのではないか、もしかしたら そのようにしかできないのかもしれません。が、そこに共同宣教司牧のヒントがあるのかもしれない。そんなふうに思っています。
まず、受け入れること、なんだなと。


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