共同宣教司牧ニュース 33号

Our Stories

コロナ以降、お届けしている「Our Stories」。私たちが「信仰者として、コロナをとおして気付いたこと、変わったこと」を特集しています。今回は「地区」の括りで、いろいろな方に様々な視点での原稿をお願いしました。(今号では第1~4地区を、次号では第5~7地区の方の原稿を掲載します)


神奈川第1地区

アルトス活動の概略

貝塚教会 福祉部 青木知明

アルトスとは「パン」を意味するギリシャ語で、カトリック貝塚教会を拠点に野宿者の支援を行う団体の名称です。我々の活動は岩間勉神父の呼び掛けにより2016年12月24日、クリスマス・イブから始まりました。その活動理念は、この社会の在る「パン」は、本来皆で分かち合って頂く物であって一人でも食べられない方がいてはならない、私たち一人ひとりが持っている ささやかな量の「パン」でも皆で分かち合えば必ず全員に行き渡る、との信仰に発する思想です。
現在の活動:主たる活動は訪問炊き出し活動です。

訪問回数:野宿の現場を訪問(パトロール)するのは月に2回、毎月第2・4(金)20:00~23:00、準備は16:30~貝塚教会厨房で調理します。
訪問地域:川崎駅周辺(東口バス乗り場)・駅東側大通り・稲毛公園・教育文化会館・テニスコート横一帯(管理事務所・弓道場)
炊き出しの内容:「おにぎり・豚汁orフィリピン料理のスープ・鶏のから揚げ・バナナ」が定番メニュー。

なお、寒冷期には使い捨てカイロや毛布、防寒シート等も配ります。
参加者:毎回平均して12名~20名。岩間神父様を中心に、SLC(サン・ロレンゾ・コミュニティー)や川崎マック(依存症回復施設)、K-GAP(川崎ギャンブラーズ・アディクション・ポ-ト)のメンバーで活動中。


セカンドハーベスト・ジャパン荷受け配送協力

川崎マック 青木知明

令和元年7月よりセカンドハーベストジャパン( 以下:2hj )の川崎ルートの運転手さんが病欠し業務続行不能の事態が起きたことにより、2hjの担当者、中原教会、川崎水曜パトロールの会、川崎マックで協議を重ねた結果、令和元年10月より、川崎マック・K-GAPで2hj浅草橋倉庫にコストコのパンを回収して届け、中原教会、水パト、川崎マック、2021/2/21からはカラカサン(鹿島田教会に拠点を置く移住者母子支援団体)にも食糧物資を配送することが出来るようになりました。
これは令和元年12月の水パト理事会で購入・提供が決定され、令和2年3月に届いた車輛キャラバンの恩恵によるものです。
この様に現在の川崎地域で野宿者に潤沢な食糧提供を行えるのは川崎市内のカトリック教会を中心とした多数の団体の連携のより実現しているのです。今後の益々の連携と活動の充実を信仰と友情の中で培って行きたいと願っています。

♰キリストの平和♰


神奈川第2地区

コロナ禍で信仰者としての自分が気付いたこと、変わったこと

新子安教会 竺原菜歩

私の日常生活はコロナ禍でも変わらない。勤務表通りに都内へ出勤し、仕事が終わればまっすぐ自宅へ。家族と今日の出来事を話しながら食事し、たまに実家の両親や妹らと会う。変わったことといえば、手洗いと うがいの回数が増え、マスクを1枚から2枚重ねにし、職場のランチは「黙食」、通勤時、窓が開いている車両か確認をしてから乗るようになった。
ただここ数か月もの間、ミサを録画で与かることになった。パソコンの画面を通してでも、途切れることなく与かれることは幸いだし、自宅でも、教会でも祈ることは同じだと思っていた。
でも、久しぶりに教会でのミサが再開されると、やっぱり教会でのミサがよいことを強く思った。十字架の前に座るだけで、自分の思いをたくさん吐き出すことができる。ここにいて、よいのだという肯定感も得られる。あれほど頭の中を渦巻いていた雑事や不安、イライラはなくなり、残るのは結局ひとかけの感謝だけになる。
教会に身を置くと、自分の魂の場所が明確になる。「ここにあります」といえる。ふだんの生活でなおざりにしてきた自分の魂と神様との間に介在するものは一切ないことが身に染みてわかる。
さらに、ご聖体をいただけるのだ。久しぶりのご聖体に、私の魂は本当に喜んでいた。あらゆる枝葉末節なことがそぎ落とされる。聖体拝領は、神様とつながりが強固になる一瞬だ。それができるのが教会であり、ミサなのだ。
改めて、教会の大切さとご聖体のありがたみを感じることができた。そして、みんなの祈りと神様のたくさんの憐れみがしみ込んだこの教会から、また出発できる喜びもひとしお、かみしめている。


神奈川第3地区

胸を打ちながら、、、

宮下慧子(礼拝修道女会)

コロナによって多くの方が亡くなり、苦しみ、世界中の動きが止まり、人との交わりは分断されました。
わたしたちの「当たり前」はもぎ取られ続けています。
コロナ禍は、わたしたちが「一番大切なことは何か」と考え、方向転換(回心)するチャンスで、神様はそれを待っておられると信じています。地球は今コロナという無色透明の恐ろしいカバーに覆われ、その下にはグローバルな経済格差社会を土台に、地球温暖化、国際紛争、人種差
別などが渦巻いています。わたしは温暖化を問題視しながらも、便利で効率的で快適な生活を享受してきました。
コロナ感染者の治療に命をかける医療従事者たちをはじめ、コロナ対策に奔走しておられる多くの方々、マスクを忘れて慌てている時そっと差出してくださる見知らぬ方、このような出会いに、「人は強く、賢く、やさしい」と感嘆する一方、ニュースを見る度に「人は強欲で、
ずる賢く、残酷」と怒り、挙句は自分も同類だと悟るのです。
胸を打ちながら、わたしが今生きようとする小さな自己変革のか細い流れが、人類の営みを守られる神様の慈しみの大河につながりますように。

コロナ禍 手話を通しての信仰

岡野恵美(末吉町教会)

神様はすべての人を平等に愛しておられる。その事をより実感出来るようになったのは月に一度手話ミサの手伝いをするようになって尚更でした。
ろう者の方へ意識を向ける事は私にとって新しい世界を知る体験となりました。手話はただすれば良い訳ではなく、一人一人に伝わる伝え方が必要なのです。時代や年齢が違えば学習環境が違い、先天性の方と中途ろう者の方では言葉の理解度が違い、それぞれ境遇が違うのでそれぞれに向きあい必要な手話を試行錯誤します。
そうやって関わるうちに、私達は単に神の子であり、足りないものは補い合い、持っているものはお互いに分け合えば良いのだと感じました。有る人は分け与え、無い人は受け取り、神様からの愛により頼みもっと気持ちを楽に穏やかに生きて良い。
コロナ禍に不安な日々だからこそ、周りの人々に!神様に!頼って生きていきましょう〜。そう思いました(^^)


神奈川第4地区

コロナ禍の中で感謝と祈りを大切に過ごす

門家 誠(金沢教会)

私は現在聖マリア小学校で校長職を務めています。その立場からコロナウィルスにどのように関わり対応してきたかを一度整理したいと思います。

◎預かっている子供たち及び教職員の安全と教育活動のバランス

本校は逗子にあり、児童は電車やバスを利用して通学する者も多いため、感染のリスクを鑑み昨年の2月27日(第1回の緊急事態宣言の前日)に全児童の登校を見合わせ、5月末まで続きました。同様に教職員も可能な限り在宅勤務の形式に切り替えました。5月からはオンライン授業を全学年一斉にスタートさせるため3月、4月は教員がその準備に追われました。(私も4月は自宅で過ごす子供たち向けに素人ユーチューバーになり毎朝朝礼を配信しました。ひどい作品と自負していますが子供たちは温かい目で見てくれました。)
子供たちの親御さんには感謝の連続でした。毎日登校できずに一日中家で過ごす子供たちの面倒をよく見てくださったことや、オンライン授業のためにその環境を整えてくださったことです。仕事によっては大変ご苦労されている方もいらしたと思いますが、お子さんのために色々と協力してくださり、本当にありがたく思いました。また教員もオンライン授業等今までに経験のほとんど無い準備や、自宅で学習できるよう教材や課題の発送作業等子供たちのために色々と工夫し一生懸命取り組んでいる姿は老いも若きもプロ意識を感じさせてくれ頼もしく思いました。

6月からは分散登校、9月からようやく一斉登校になりましたが、コロナ以前の学校活動から考えると全学年が一同に会すること、歌うこと、話し合うことに大きく制限が加わりました。これらは学校活動に必要なことばかりです。如何に工夫してそれらを補っていくかを話し合い、すべての行事について見直しが行われました。それにつけ当たり前の生活が如何に素晴らしいことだったかを痛感せざるを得なかったですし、もう元には戻ることはおそらく出来ないでしょう。
もしこれらを前向きに捉えるならば「新しいことへの試み」の機会を与えてもらったと言えるのではないかと思います。「ピンチはチャンス」と考え、教職員が知恵を出し合いよく話し合う(昨年2月末からはずっとリモート会議ですが)ことで良いものが生まれています。

さて最後になりますが、まだまだトンネルの出口が見えない状況下で今の私が出来ることと言うと子供たちと教職員の無事を祈ることだと思います。「今日も一日皆が無事に過ごすことが出来ました。ありがとうございました。」の繰り返しです。故木村義男神父様が校長時代よく祈っている姿を見かけることがありました。私にはそこまでのことは出来ませんが、今後も感謝する気持ちと祈る姿勢は大切にして職務をあと少しの間全うしたいと考えています。

おまけの話、今年度聖マリア小学校は創立70周年を迎えました。創立記念ミサを理事長でもあられる梅村司教様、本校卒業生の浜田神父様、チャプレンの古川神父様にお願いしました。
また記念イベントも11月位に予定して準備中です。
お子様やお孫様でカトリック教育を希望される方はお問い合わせください。個別でご案内させていただきます。また学校説明会などの日程は ホームページにありますのでご覧ください。
お待ちしております。

Recent articles

お知らせ

信徒・修道者・司祭がともに信仰を分かち合う交流会2021 延期のお知らせ                                 座長 鈴木 真 ♰主の …

共同宣教司牧ニュース 32号

葬儀等への信徒の関わり方コロナ禍での信仰者としての自分が気付いたこと 芹田信一( 横須賀 大津教会 ) コロナは、教皇の言われる「すべてのいのちをまもる」で問わ …

共同宣教司牧ニュース 31号

多くが来年度に延期となったサポートチーム主催の講座ですが、人数や方法を工夫して開催している講座、昨年度の最終回を今秋開催した講座もあります。講座の講師と受講生の …