共同宣教司牧ニュース38号

講座スタッフの想い

「祈りのヘルパー養成講座の拡がり」

K/Y

 

2022年、2023年度祈りのヘルパー養成講座は、コロナの感染拡大に伴い、受講者が大幅に減少しました。講座のスケジュールや内容を縮小してどうにか講座を継続しました。ところが、少人数であった事で内容の濃い講座となりました。

2021年10月に植栗神父様が原宿教会でLD(レクチオディビナ)で祈る体験を20名の方々と共に行ったことをきっかけに、12月より祈りのヘルパー養成講座受講者の方々が中心となり、毎月一回、平日にLD(レクチオディビナ)や他の祈りも体験出来る場が作られました。近隣3教会からの参加者もあり、祈りの会の拡がりがみられました。

2022年秋には第五地区共同宣教司牧委員会・祈る力を育てる部門の集いでLDを提案され、7教会の祈りの部門担当者と共に「小教区の枠を超えて、どなたでもどの教会でも祈ることができる」LDスケジュールを作成され、祈りの場を日曜日午後に継続されているそうです。受講者の方々の熱意が形となり共同体を強くしていかれていることと思います。

「求道者に同伴し、入信後も同伴し続ける信徒の養成コース」

吉田尚子

 

イエスさまと出会い、神さまに魅せられて、受洗。それから・・・。そして・・・。
共同体の中に迷子の方はいらっしゃいませんか?
わたしたちが日々信仰の道を歩いていく過程においても、一緒に歩いてくださる方の存在は必要です。
この講座は、同伴者として、信仰をともに歩もうとしている方に寄り添い、その方と生涯にわたって歩み続けるためには何が求められているか、を受講者とスタッフが一緒に学んでいます。
「私は誰ですか?」講座の初めに問われる設問です。
「人間として」「信徒として」「信者として」と続きます。次々に質問がきます。
はて? その設問を通して、思いめぐらし、自分を知り、分かち合いによりお互いを理解し、そして歩いていく上での自分の課題を見つけます。
スタッフは、一人ひとりの受講者が安心して自分探しができるように、一緒に場を作り、歩きます。同伴です。
教会共同体の一員として、入信を望む方、あるいはすでに入信した方にも寄り添い、その後も共に歩くことができるように。共同体が元気になるために。自分育て、共同体育てに役立てる講座であれば幸いと思っています。

 


信徒・修道者・司祭がともに信仰を分かち合う交流会報告 2023.11.25 於金沢教会

信仰の喜びを分かち合う
~わたしの心に響く聖書の言葉Ⅱ~

 

共同宣教司牧サポートチーム神奈川では、信徒・修道者・司祭の三者が出会いを深めてゆくことが共同宣教司牧の大きな土台になるととらえ、毎年「三者による信仰を分かち合う交流会」を主催しています。
この数年は、様々な地区の教会を会場としてお借りし、半日企画として年に二回開催してきました。2023年前半は、厚木教会にて「わたしの心に響く聖書の言葉」というテーマで行いましたが、やはり聖書の言葉には力があって、それぞれの人の心に響いた、そして今も響くみことばを分かち合うことで、充実した信仰の歩みの分かち合いをすることができたと実感しています。
そこで、後半は11/25、金沢教会をお借りして同じテーマで行うこととしました。
特に今回は、ミサの後で全体の分かち合いの時間をとり、分かち合ったグループ以外の方々ともさらにみことばを分かち合って頂ければ、と考えています。
三者交流会ご案内より
多国籍の三者(信徒・修道者・司祭)73名という豊かな参加者に恵まれ、今回はかつてなく盛り上がった交流会でした。
ご一緒した初対面の外国籍の方は、グループ別分かち合いの時間になった瞬間、スイッチが入ったように繊細で深い話を始められました。後で伺ったところその方のコミュニティーでは「信仰の分かち合い」を日常的にしておられ、コロナの時もオンラインで分かち合いや祈りの会が続けられていたそうです。「みことば」によって私たちキリスト者は繋がっていることを改めて感じた交流会でした。

分かち合いグループごとに捧げた共同祈願、作成したポスター、ミサの後の交流会の様子をご紹介し、参加者にお願いした感想(英語・日本語)でこの報告を閉じたいと思います。


共同祈願は分かち合いのグループごとに捧げられました。

国籍の異なる参加者一人一人が聖書のみ言葉によって生きる力、喜び、エネルギーをいただいています。この大きな喜びが私たちを通して多くの方々に伝わっていきますように。

毎日、神の言葉に耳を傾け、深い知恵をいただきあなたの思いを受けて力強く歩んでいけますように。

いつも私たちを愛してくださる神様、あなたに愛されていること、繋がっていることに感謝します。これからもあなたの愛を伝えることができますように。

世界平和のために祈ります。戦争で多くの方が亡くなっています。人間の欲望に囚われず他者のことに思いを馳せ、一日も早い終戦を願ってやみません。

世界の平和と苦しんでいる人のために祈ります。国を率いるリーダーが、命の尊さ、大切さに気付き、自国の利益のためではなく、世界の平和のために歩んでいきますように。
また、キリスト者が一致して神に委ね、開かれた信仰共同体となりますように。

今日ここに、主イエスによって呼び集められた私たちの願いを聞き入れてください。私たちが主・イエスに結ばれ、共に祈ることによって私たちの周りにいる人々にも信仰の恵みが豊かに与えられますように。

今日ここに集められ、私たちが分かち合った様々な みことばを、争いによって傷つけられ、
また傷つけた社会に向けて示すことができますように。私たちの歩みを導いてください。

交流会の感想をお寄せいただきました。

Maurilla Corazon

 

The Pastoral Workers for the Filipino migrants had been around for a quite a long time. We had bible sharing and bible study together, discussing matters on how we can help the church where we belong, and identifying our roles in the communities where we are actively participating. Last November 25, 2023, in Kanazawa Catholic Church, I had an unforgettable experience. It was an activity organized by the Joint Pastoral Mission of Kanagawa Support Team(共同宣教司牧サポートチーム神奈川). We are very thankful for this activity because we were able to experience sharing our faith with the Japanese faithful. The theme of the sharing was “My favorite Bible verse”. For me, God’s words are the source of my inspiration in facing the struggles of my daily life. During the sharing, with courage we share the joy and the sufferings that we are experiencing and the challenges that we are facing as we continue to live here in Japan. We might have problems in expressing ourselves because of the language, but we believe that through God’s intervention, the Japanese faithful understood us. Sharing some thoughts that are sometimes difficult to open even in our own families was truly a wonderful experience. But looking at a bigger picture we know that the Church is our family too. Thank for this great experience!
Kami yo , Anata no kotoba wa watashi no ashi no tomoshibi, watashi no michi no hikari” ( Salmo 119:105)

私たちは長い間、フィリピンの司牧チームの活動に参加しています。活動の内容は、み言葉と教義を勉強することとか、社会問題についてのこととか、共同体の一人一人の役割についてのことなどです。去年の11月25日横浜の金沢教会で、忘れられない体験があって、良い思い出が出来ました。共同宣教司牧サポートチーム神奈川のお陰で私たちは他の教会の信者、特に日本人の信者たちと信仰を分かち合うチャンスが与えられました。分かち合いの内容は「好きな聖書の箇所」でした。私にとって神様のみ言葉が日常生活を支えるものになっています。分かち合いの時、私たちが日本で体験している喜び、悲しさ、試練について勇気を持ちながら話しました。言葉の壁があっても、心からの話であれば、相手に伝わっていくと信じています。本当に良い体験でした。今まで家族の中でも話さなかったことを他の人たちに分かち合うことが出来てとても良かったです。私たちは教会も家族であり、支えてくださる共同体であることを感謝しています。
神よ、あなたの言葉は私の足の灯、私の道の光。。。(詩編119:105)

 


共同宣教司牧サポートチーム神奈川から秋期講座のお知らせ

葬儀等(弔問から埋葬)への信徒の関わり方

教会では年間を通じて諸々の式が執り行われます。その中の一つに「葬儀」(弔問~埋葬)が
あります。葬儀は予定できる式ではありません。出張、その他の事由で司祭不在時に葬儀を行わなければならないときもあるでしょう。また、参列者は信徒だけとは限りません。その際、どのような心構えで、どのように対応し、また、どのように式を行えばよいのか、信徒の関わり方の説明と共に手順や動きを学びます。
講師:川辺 克郎(藤沢教会 事務局長)
日時:9/22、10/27、11/17 全3回 日曜日 午後2時~4時
会場:藤沢教会
申込方法等詳細は一斉FAXにてお知らせいたします。

信徒・修道者・司祭が ともに信仰を分かち合う交流会 in YAMANASHI

今秋は神奈川県を飛び出して、甲府教会を会場に交流会を開催します。
山梨県の皆様のご参加をお待ちしております。
11月23日(土・祝)午後 於 甲府教会
詳細は追ってお知らせいたします。

サポートチーム主催の講座・交流会への参加には、
申込書に所属教会の司祭・修道院責任者または担当講師のサインが必要です。

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